今日は韓国語の音節についてです。
音節とは「子音と母音が結合し1度に出せる音」の事を言います。
例えば「사랑(愛)」であれば「사/랑」と2音節になりますし、
「행복하다(幸せだ)」ならば「행/복/하/다」と4音節になります。
この音節はパッチムがあれば「閉節音」といい、パッチムがなければ「開節音」といいます。
ちなみに子音の「ㅇ」は母音と結合し「1つの母音」として見ます。
ですので韓国語の音節の構造は以下の4つとなります。
① 母音:아, 오, 이, 우....
② 子音+母音:가, 나, 무, 소
③ 母音+子音:입, 온, 울
④ 子音+母音+子:감, 공, 문
これを見ても分かるように韓国語の子音は必ず母音と結合してからでないと
音節としての機能を果たせません。
そしてもう一つ・・・「子音+母音+子音+子音」:닭, 흙, 값
などのように複合パッチム(二重パッチム)になっている場合があります。
実はこの時もパッチムが二つあるからと言って二つとも発音はしません。
「④子音+母音+子音」と同様の構造になり、1つのパッチムのみ発音します。
韓国語の発音を練習する上でどうしても無視できないのがこの「音節」と言われるもの。
この音節を練習する時に言葉での説明も必要なのですが、
これをどのように教えようかと悩んでいた事がありました。
韓国語を習ったばかりの頃、どうしても発音でこの音節の部分が目立つので
どのように説明しようか悩んでいました。
そこで言語学の教授と話している中でこのような助言をいただきました。
「音節を分解してみせてあげるといい」と言うのです。
この事を頭の片隅においておいて、韓国語の音節・発音を見てみましょう。
・・・・と少し長く固い話をしてしまいましたが、
とても短くシンプルにまとめてしまうとですね、
「一つの文字で一つの音しか出ない!!」という事なのです。
一番簡単な例を挙げると韓国人の姓のなかで一番多い「金」さん。
韓国語では「김」と書きます。
★ 一文字です。
★1音節です。
★ なので一つの音でしか音が出ません。
★ ㅁパッチムなので最後、上と下の唇をあわせ口を閉じます。(息をすっと抜きます。)
だけどカタカナにすると「キム」になるんです。
わお。ちょっと。まって。「ム」どこから来たの?となります。
日本語には基本「パッチム」というものがないと言われているのですが
パッチムをどうにか発音しないとという事で「ム」が。。。
ただ韓国語の発音でこの「ム」があれば、日本人の発音と言われます。
他の単語で見てみましょう。
韓国語の教材やメニュー表にカタカナで韓国読みが書かれているものを
どこかで見た事があると思います。
韓国の代表的な食べ物「キムチ」。
このキムチ、韓国語では「김치」と書きます。そう2音節なのです。
김치 ⇒ 김/치 : 2音節
キムチ(기무치) ⇒ 기/무/치 : 3音節
日本語には基本的にパッチムがないと言われています。
そのためかパッチムに入るべき「ㅁ」が表に出てきてしまっているのです。
なので発音するときはしっかり2音節で止めてあげます。
絵で見るとこんな感じ。
★指2本でまとまります。 ★指3本になります。
[김] [치] [기] [무] [치]
文法ならどうでしょうか。
「イムニダ」というのも沢山見た事があるし聞いた事もあるかと思います。
この「イムニダ」はハングルで書くと「입니다」と書きます。
★「입니다」は「ㅂパッチム」の後の「ㄴ」の影響で「ㅁパッチム」に発音がかわります。
ですので「입니다 ⇒ 임니다」となるのです。
입니다 [임니다] ⇒ 입/ 니/ 다
이무니다(イムニダ) ⇒ 이/ 무/ 니/ 다
이무니다(イムニダ) ⇒ 이/ 무/ 니/ 다
韓国語では「입니다」3音節だけれど、「イムニダ(이무니다)」は4音節になっています。
ここもしっかり3音節で発音しましょう。
先ほどもお伝えしたように韓国の文字は基本的に「一文字」で「一つの発音」です。
発音を練習しながら、この音節という部分に気をつけて見ましょう。
練習用に単語をいくつか下に書いておきますね★
[練習]
① 책
② 달
③ 아침
④ 감사합니다.[発音:감사함니다]
⑤ 저는 학생입니다.
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