何だか韓国は春を通り過ぎ初夏のようなお天気が続いています。
今年の夏も暑くなりそうで少し心配です。><
昨日からあらたに「ことわざ」というタグが出来たのですが、
「ことわざ」を書いていこうと思ったのは私自身、ことわざについて研究しているからでもあり
また、韓国文化をまた違った側面からお伝えしようと思ったからなのです。
私の婚約者は韓国人なのですが、私がことわざについて研究論文を作成している間、
日本のことわざについて少し触れることがありました。
その時に彼が「疑問に思ってた日本の文化がことわざを通して理解出来た」と言っていました。
「ことわざ」にはその国の文化・思想・習慣・風習・生活方式などが溶け込んでいると言われます。
また昔から伝えられて来た格言とも言われています。
ですので「日本のことわざ」には日本の文化や思想が溶け込んでおり、
「韓国のことわざ」には韓国の文化や思想が溶け込んでいるのです。
日本と韓国のことわざについて調べていると興味深い点が幾つも発見出来ます。
例えば、日本のことわざはやはり「仏教」や「神域・神隠し・霊魂などの思想」が背景としてあり、
韓国のことわざは「仏教」の思想もありますが、やはり「儒教」の思想が背景に強く出ています。
もう少し詳しく箇条書きでまとめてみると次の様になります
<日本のことわざの特徴>
- 自然と対等・対立する関係ではなく自然の一部という考え方を持っている。
- 個人よりも社会優位に考える。
- 肯定・否定を直接的に表現しない。
- 消極性を表現している。
- 謙遜表現がある。
- 慎重性を重要視する。
- 人情を重要視する。
- 仏教を反映している。
- 自然災害が多いため、災害に対する警戒心を持っている。
- 自然災害の多さが関係している為か、悲観的な人生観を持っている。
- 別れや喪失に対し恐怖心を持っている。
特に自然災害が多いため、生き抜く知恵として「慎重さ」が備わったのかもしれませんね。^^
では韓国のことわざの特徴を簡単にですが幾つかだけあげますね。
<韓国のことわざの特徴>
- 儒教の影響を強く受けている。
- 男尊女卑の思想がことわざに溶け込んでいる。
- 感性的な人間関係を重要視する。
- 儒教が背景としてあるため、道徳を重要視する。
- 儒教的な教訓が溶け込んだ、ことわざが多く見られる。
- 露骨的な表現よりも冷静沈着な表現を重要視している。
などなど、もっと山ほどあるのですがほんの一部です。
これだけみても両国の思想の差、持っている文化の差があることが一目でわかります。
もちろん同じアジア圏ですし、「仏教」などの思想や生活習慣など類似している部分があるため
ことわざにも同じ意味を持っていることわざがありますし、
また表現は違っても意味は同じことわざが存在します。
しかし異なることわざも、また存在するのです。
そういった、ことわざの意味の類似点や相違点、表現の違いなどがとても興味深いのです。^^
きっと生活の中で、ことわざに触れる機会はあまり無いと思いますが、
教養として知っていてもよろしいかと思いますし、
たまにドラマやバラエティー番組でもチラホラ出てくる事がありますので
この機会に一緒に韓国のことわざを一緒にチラっと見て行ければと思います。^^
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<参考文献>
- 穴田義孝(1981), 「ことわざにみる国民性 : 社会的性格の研究(II)」, 『札幌大 学教養部札幌大学女子短期大学部紀要』Vol.A18(A), 69-94.
- 김사엽(1953), 『속담론』, 대건출판사
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