2015/11/03

【韓国語能力試験】:「말하기」の模擬試験

안녕하세요?^^
今日、日本は「文化の日」なのですね。
韓国は11月に特に祝日があるわけではないので、少し残念です・・・
が、あと何日かすれと「입동(立冬)」です。

私は寒さに弱いため、韓国の冬はとても辛いのですが、
やはり春や夏にはない独特の情緒があり、嫌いにはなれません。^^


さて、8月中旬頃に「韓国語能力試験(TOPIK)に말하기試験が導入されるかも」と言う話を聞きました。それは某SNSで「말하기 모의시험 응시자 모집」というものがちらほら上がってきていたからでした。
私もやはり韓国語教育に興味があり、また実際に韓国語教育に携わっているため、興味深々でした。

この模擬試験もTOPIKと同様、韓国国籍では受けられないため周りの韓国国籍の韓国語教師達もどのようになるのか少し気になっていた様子でした。ということで・・・私がちゃっかり受けることになり募集のお知らせ通り申請をし、ありがたくも「말하기 모의시험」を受けることになりました。

なので今日はこの말하기の試験について書こうと思います。
ただまだ導入するかどうかも決まっていない段階ですし、말하기試験を導入するならどのようにするかという試験的なもののようです。ですので、模擬試験で受けた内容と実際に導入された場合の試験の内容が大きく異なる場合がありますので、話半分で読んでいただければと思います。



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【말하기 모의 시험の内容】

1.  簡単な質問に答える。

[문제] - 이름이 뭐예요?
          - 지금 몇 시예요?
          - 생일이 언제예요?
◉ 聞かれた内容に答えれば大丈夫です。



2. 聞きとった内容を発音する。

[문제]  쓰레기는 쓰레기통에 버리세요
◉ 出題者もしくはCDなどの音声が話した内容を聞き取りそのまま同じく発音する問題がありました。濃音や激音などの発音や抑揚、そして流暢さを確認する問題のようでした。



3. 説明する。

[문제] '저에게는 중국 친구가 있어요. 학교에서 만났어요. 정말 재미있는 친구예요. 당신의 친구는 어느 나라 사람이에요? 어디서 만났어요? 어떤 사람이에요?(30秒考え、40秒以内で答える。)
◉ 出題の内容をよく聞き、何を答えなければいけないのかを把握する必要があります。
◉ 制限時間がありますので注意が必要です。他の問題でも「30秒考え、40秒以内で答える」や「30秒考え、1分以内で答える」などがあります。短すぎてもタイムオーバーでも減点対象になる可能性がありますので、十分に練習が必要になりそうです。



4. 絵を見て順番通りに話を作る。

[문제] 다음 그림을 보고 순서대로 이야기하세요.
◉ 8枚ほどの絵が順番に並んでいるので絵を見て順番通りに話を作るという問題です。
今回の模擬試験では「車が故障し彼女との待ち合わせに遅れる」という内容を8枚の絵に分けていました。
◉ こちらも同じく考える時間・制限時間があります



5. 絵を見て違いを話す。

[문제] 두 가지 그림을 보고 차이점을 이야기하세요.
◉ 今回の模擬試験では「昔の街並みと現代の街並」や「ボートと遊覧船」など違いがある絵を提示し、どこがどのように違うのかを説明をする問題でした。
◉ こちらも同じく考える時間・制限時間があります



6. 自分の見解を話す。

[문제] 한 장의 그림을 보고 자신의 견해를 이야기하세요.
◉ 今回の模擬試験では「子供がファーストフードを食べている」絵や「地下鉄の中でマナー違反」の絵を見せ、自分の見解を話すという問題でした。
◉ こちらも同じく考える時間・制限時間があります。



7. 問題について自分の考えを述べる。

[문제] 
- 원전발전소 : 
생활의 편리성을 위해 원전발전소가 있는데 그것 때문에 많은 피해도 있다. 당신은 원전발전소에 찬성입니까?반대입니까? 입장을 밝히고 의견을 말하세요.
- 안락사 : 
요즘 안락사에 대해 의견이 분분합니다. 당신의 생각은 어떤가요?
◉  一言で言うとおそらく中級・高級でも難しいと感じる問題だと思います。なぜなら「쓰기」の領域で「700〜800字」書く作文がありますよね。あの問題がそのまま말하기の試験で出たと思っていただければと思います。
◉ 原子力発電所や安楽死などの問題について反対・賛成の立場から話したり、どうしてそう思うのかなどの意見をできるだけ起承転結で話したほうが有利と思われる問題でした。
◉ こちらも同じく考える時間・制限時間があります。


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あと一つ二つ問題があったようなのですが、ひとまずざっとこのような問題です。
問題は韓国語能力試験1・2と区別なく受けるというもので、初めの問題は初級でも十分に答えられるものだったのですが、問題が進むにつれて難度が上がって行きました。

また試験的に実施されたものだったので、出題者と1対1での試験体系とCBT(パソコン)での試験体系、どちらも行いました。もし말하기試験が導入されるとなると、受験者数が多い為おそらく1対1では難しいのではないかと思います。

試験を受けている時に私自身、難しいと感じたのは「制限時間」でした。
出題者との1対1では制限時間がどれくらい進んでいるのかが見ることができずにどこまで話していいのかがわからず時間を過ぎてしまう部分もありました。CBTでは残りの制限時間を目で確認できるようになっていたので比較的焦らず落ち着いて受けることができました。

また「쓰기」でも難しいとされている作文の問題が「말하기」で出てきたので、他の受験者も目が点になっていました。ある程度自分の考えをまとめておく必要がありそうです。

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말하기試験の導入には少し賛否両論があるようです。
意思疎通の為にはやはり말하기の力を伸ばす必要があると思いますし、発音なども試験の中で確認する必要があると思います。また学習者の立場からしても「力試し」の場があると自身の말하기の実力を客観視できていいのではと感じました。

ただ、この말하기試験の「出題内容」が果たして適切なのかについては少し疑問が残ります。
もちろん問題には「難易度」が必要になるのですが、韓国語学習者たちがその「難度」のある主題で意思疎通を図るのかという点、会話力ではなく思考力を問うような問題が出題されるという点に少し首をかしげてしまいました。

もし말하기試験が導入されるとなると、きっと学習者・教師ともに対策をしっかり立てる必要がありそうです。

簡単にですが今回受けてきた말하기の模擬試験についてのまとめを書きました。
何か不明点などがあればコメントいただければと思います。
お答えできる範囲でコメントをお返しさせていただきます。^^


오늘도 좋은 하루를 보내세요.^^
감사합니다.






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